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No.38 2002年2月18日号
市場価値測定研究所
藤田 聰
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父親的な存在
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オリンピック小僧である筆者にとりまして、このところ、やや睡眠不足気味の
毎日です。前回の長野オリンピックに較べ、今回のソルトレークは日本選手団に
とって、やや厳しい結果となっています。(2月14日現在)
ソルトレークシティーには一度行った事があります。ロッキー山脈沿いの美し
い町で、モルモン教の本拠地です。宗教的な戒律が厳しく、お酒やタバコに関し
ても然りです。バスターミナルの裏道で人目を気にしながら、旅先で知り合った
カナダ人の相棒と一緒に、タバコを吸ったことがあります。バチは当たるもので、
極めて強いタバコだったようで、倒れて記憶を失いました。苦い想い出です。非
常に文化的な匂いのする町で、市民参加型のオペラコンサートにも行ったもので
す。
さて、今回のオリンピックでは、モーグルの里谷多英と500メートルスピー
ドスケートの清水宏保がメダルを取りました。ジャンプ団体、フィギアスケート
の本田、女子スピードスケートの岡崎、ショートトラックの西谷等々、頑張って
ほしいものです。
里谷にしても、清水にしても、金メダルは逃したものの、勝負強さがあります。
里谷は大舞台に強い選手ですね。今回はメダルは難しいのではという下馬評でし
た。集中力がありますね。
清水は昨年秋に腰を痛めて、痛み止めの注射を打っての銀メダルで、0.03
秒はスケート靴1足分の差との事です。このような状況下で、限りなく金に近い
銀メダルですので頭が下がりますね。
里谷にしても清水にしても、他界された父親が練習に関して非常に厳しい方だっ
たようで、母親が優しく見守るというご家庭でした。このところは、濡れ落ち葉
の如く、父親不在といわれますが、やはり家族をうまく運営するには、原点回帰
というか、絶対的な存在が必要ではないかと思っているこの頃です。
特に若い時期に、厳しい父親や恩師や上司に鍛えられた方は非常に活躍されて
おります。父親というものはよく煙ったい存在といわれます。筆者は中学や高校
の頃、厳しい父親に対し、同じように考えておりましたが、後になって初めて、
良かったといえる日が来るものです。
さて、大学機関との関係が公私共々ありますが、嘗ての父親的な存在が必要で
はないでしょうか?大学という機関での教師の基本的資質は“教育者”であるこ
とだと考えます。“研究者”であることは、専門家を養成する大学院では求めら
れるでしょう。民間企業に比べ、明確な人事考課もなく、競争下に身を置かれて
いないので、一部の方を除き、自己革新していくことに必然性がないかも知れま
せん。教育サービスを提供するものとして、いかに学生である顧客に満足度の高
い授業を提供出来るかがこれからは問われるでしょう。教育者として、彼らのハー
トに火をつける位の気概や志を持たれて取り組んでほしいものです。
学生個人レベルに投資感覚を持たせるために、年間で授業料を支払うのではな
く、コースユニット毎の体系にすれば、もし、サボって単位を落とせば、数十万
円の投資が0になります。このようにすれば、1円でも無駄に出来ないという当
事者意識や意識改革が起こると考えますが、読者の皆さんはいかがお考えでしょ
うか?
了。
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詳細につきましては、メールバックいたします。
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以上、”個と組織とが調和する社会”を目指して、対等の関係で取り組んでいく
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(株)市場価値測定研究所
代表取締役社長
藤田 聰
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