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No.39 2002年3月4日号
市場価値測定研究所
藤田 聰
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協業が競合に−恐ろしい話
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早いもので3月になりました。このところ、暖かい日が続き、春めいてきまし
たね。読者のみなさんも風邪などひかぬようご留意下さい。
さて、本日は朝から非常に不愉快な思いをした次第です。3月も始まったとこ
ろなのに。或る方のご紹介を介し、昨年秋から、或る方(=会社)と提携を結ん
だのですが、1月に或る事が発覚しました。その方のリクエストに基づき、当社
でご紹介した人材がその会社経由で或る会社に入社しました。登録者本人もその
会社に入社されるのを希望されておりました。登録者本人にとっては結果として
良かった訳です。当社が求職者の窓口、或る会社が求人企業の窓口という関係で
す。
当然、常識的には協業成立です。入社するという事実は登録者からご報告を受
け、初めてそのことを確認したのでした。この事実を伺い、その方に確認を入れ
たところ、(時系列では遅くアプローチされた)他の方の紹介で決定したので、
当社には関係ないとの返事でした。業界の常識では、通常は早くご紹介したほう
に優先権があり、たまたまバッティングした場合、後発には、状況説明をし、現
在、既に動いていることを言わなければいけません。その方曰く、“忘れた”と
の事でした。その方からのメールには登録者のお名前も記述されておりましたの
で、“忘れた”ということは考え難く、“都合よく解釈された”という方が自然
でしょう。当件の最大の問題点はこの部分にあるのです。
愕然とした次第です。信頼のおける或る方からのご紹介でしたので、特に契約
等の文面を交わさなかったのでした。所謂、紳士協定です。その方は一般論を持
ち出し、それに当てはめ、ご自身の正当性を訴えられるばかりでした。
関係を継続するために、前向きにこの件を解決するのであれば、相手の考えを
受け入れた上で、双方の妥協点を見出し、まずは手打ちすることです。それが前
提で、今後のために、一般論を参考にし、きちんと文面にて契約を交わすという
ことが筋です。全くの詭弁としかいいようがありませんでした。
こちらとしては、当初はその方は“失念した、当然お支払いする”とお約束し
たにも関わらず、時間の経過とともに、(その方の名前を忘れたかは定かではあ
りませんが)結果的にバッティングさせたという致命的なご自身の非を省みず、
ご自身を正当化されるばかりでした。
担当者を含め、当方としては最大限の譲歩をし、提示したにも関わらず、敵対
的な立場で理論武装するばかりで、埒があかないのです。これ以上、お話しても
解決の目処が立たないので、ご紹介の方に過日相談をした次第です。
昨日、久方ぶりにその方より連絡があり、クールダウンされ、改心されたと思
うや、本日朝のお打ち合わせで、覚書を書いて欲しいとの事でした。
ご紹介者の方に相談したことが機密保持に反するという、ご紹介者の方の立場
を考えますと、失礼極まりないことでした。
唯一双方を知っており、仲介役になられるのはご紹介者の方です。それすら否
定されるのですから、こちらとしても、(極力平静を装いましたが)ブチ切れる
のは当然といえるでしょう。当件に関し、政治的・金銭的な部分の約束もなしに、
ビジネスリスクを考え、覚書きをして欲しいという、こんな虫の良い話があるも
のでしょうか?
言行が全く一致しない方というのは世の中にはいるもので、大変寂しい気持ち
になりました。ご報告だけは早く済ませたいということで、本日午後、ご紹介者
には事実のみ説明し、ご紹介者には折角のお話でしたが、契約関係を破棄させて
いただく旨を確認し、了承を得た次第です。
コミュニケーション上の単なるボタンの掛け違いに過ぎないことですが、自ら
の非を認めず、理論武装のみをきちんとするというやり方は、昨今の様々の不祥
事等、今の日本の世相を反映しているものかと妙に納得した次第です。
一言謝り、握手すれば、こんな些細な事で、嫌な思いをしないで済んだのかと
思うと、残念な気持ちで一杯です。
その方はビジネスリスクという表現をされておりましたが、伏せて欲しいとの
ことで、やはり非があるのでそのような思考に陥るのでしょう。人間の心理とは
言動や行動に反映されるものです。
同業同士の業務提携は非常に難しいものですが、これを契機にこのような問題
が解決出来るよう、ビジネスとしての仕組みを模索している今日この頃なのです。
ネットワーク時代−正々堂々と手を組みたいものですね。以上、協業が競合になっ
たという恐ろしい話でした。
今回は、読者のみなさんにこのような思いを勝手に伝えさせていただくことを
お許し願いたく。読者のみなさんもこの世知辛い世の中、何か嫌な事があればメー
ルでも書いて、クールダウンして下さい。相対的に筆者の嫌な気持ちもクールダ
ウンされるのではないかと考えている次第です。“こんな悲惨な事があるのか!”
というメールをいただいた方の最高作品には、寸志として食事でもいかがでしょ
うか?
了。
既に、30名以上のビジネスエキスパートがエントリー参加!
【MVAJ − エグゼクティブパートナーへのご案内】
市場価値測定研究所(MVAJ)が事業拡大に伴い、エグゼクティブ
クラス、ミドルクラス、ジュニアクラスのパートナーを募集致します。
1997年の設立以来、独自の市場価値測定プログラム『MVA−Market
Value Assessment』を活用した人材の評価及び教育事業と、HRに関する法人企
業へのコンサルティング事業により、MVAJは創業以来、順調に業績を拡大し
て参りました。
そして、昨2001年7月、MVAJは『日本人財銀行』の事業ブランドの下、”
人財創造支援事業”に参入致しました。リリースして半年に満たないのですが、
既にご登録者の方の中には、外資系コンサルティング等のプロフェッショナルファー
ム、事業会社のコアポジションを中心に、キャリアチェンジを図られ、”人財”
として、活き活きと業務を遂行されておられます。
MVAJが今回、日本人財銀行の登録者である皆様にご案内致しますのは、
MVAJエグゼクティブパートナーという新しい制度です。昨年、日本IBMが
社員の兼職を認めたことは良く知られる所となりました。幾多の危機を乗り越え、
今もエクセレントカンパニーとして知られる日本IBMが、社員の他社における
就業を認めたものです。
複数の企業において成果を出し、各社からペイを受け取る、優れたビジネス
プロフェッショナルにはそれが許容される時代になってきたのです。自分の能力
を様々な企業、様々なプロジェクトで発揮して行くビジネスプロフェッショナル、
『インターディペンデント・コントラクター*』が多く生まれ得る社会的風土が
育まれてきたと言えるでしょう。
MVAJでは各方面で高い実績を示してきたビジネスプロフェッショナルの
皆さまを『MVAJエグゼクティブパートナー』として募集致します。
特に将来、HRコンサルタント、ヘッドハンター、教育インタトラクター、
キャリアカウンセラーとして独立を目指される方々にはベストポジションである
ことと存じます。
注釈)
*ネットワーク時代における相互依存から成り立つインディペンデント・コン
トラクターのことをいう。MVAJ流の独自表現の1つである。
以下、募集要項となります。
MVAJ−エグゼクティブパートナー募集要項
▼業 種 − HRコンサルティングファーム(MVAJ)
▼職 種 − エグゼクティブクラス等のパートナー
▼就労形態 − 業務委託型外部パートナー(現在の会社をお辞めになる
必要はございません)
▼募集職種 − A−人財創造支援事業(日本人財銀行)の営業開発業務
B−人材開発事業における教育研修インストラクター業務
及びパーソナルカウンセリング、コーチング業務
C−HRコンサルティングにおけるプロジェクト業務
上記、A〜Cの業務(の何れか)に、お時間の許す範囲内で、エキスパート
として参加して頂きます。
但し、当方が審査の上、経験・実績・適性から鑑みて、希望業務の委託が困難
であると判断した場合はパートナー契約自体が成立致しませんのでご了承下さい。
▼人材要件 − 下記の基本要件に合致することが前提となります
・実務経験5年以上の方
・プロフェッショナルとしての自覚を持って、委託された
業務の成果を保証できる能力や技量がある方
・当社(MVAJ)の理念や事業に賛同していただいている方
− 上記の基本要件を満たし、下記の何れかの項目に合致する方
・HR等のコンサルティング経験者(PM経験者歓迎)
・教育研修に携わった経験のある方
・人材紹介或いは人材派遣事業の経験者
・営業開発において卓越した実績を有する者
▼対象年齢 − 上記の要件を満たしていれば、年齢制限は一切ありません。
▼給 与 − 完全成果主義を基本(A)、業務委託形式を基本(B,C)
▼選考方法 − まずは上記の希望職種(複数可)を明記の上、氏名、会社名、
連絡先(メール、携帯)を以下のアドレスまで、メールにてご応募下さい。
詳細につきましては、メールバックいたします。個別説明会を適宜開催してい
く予定です。
[email protected]
以上、”個と組織とが調和する社会”を目指して、対等の関係で取り組んでい
くエグゼクティブパートナーのご案内でした。
市場価値測定研究所
代表取締役社長
藤田 聰
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